忙しい日々の中で、自分だけの時間を持つのは難しいものです。そんな私の心のよりどころとなったのがアロマテラピーでした。
そして、単に香りを楽しむだけでなく、「自分の手で作る」という体験が心を整える時間になっていったのです。
今回は、アロマクラフトの作り方や魅力、そして実際に楽しんでいる活用法についてご紹介します。
「ポプリ」作りの記憶からはじまったアロマクラフト
「アロマクラフト」と聞くと難しく感じる方もいるかもしれません。

でも、私自身も中学時代に「ポプリ作り」をしていたのを思い出しました…。
ハーブが流行した時代で、ドライフラワーやハーブを瓶や布袋に詰め込み、香りを楽しむものです。ローズやラベンダーを混ぜて、香りを嗅ぐだけで部屋が華やぐような気がしましたし、友達と交換したりして楽しんでいた記憶が蘇ってきました。
その「自分の手で作る楽しさ」が、アロマクラフトの原点だと今でも思います。大人になった今は、エッセンシャルオイルを使ってアロマスプレーやバスソルトを作ることが増えましたが、香りを「自分好みに調合する」という点では同じ楽しさがあります。
アロマクラフトの魅力とおすすめのアロマクラフト
アロマクラフトの最大の魅力は「オリジナル性」と「体験」です。
市販品のアロマ商品も素敵ですが、自分の気分や体調に合わせて香りを選び、配合を変えられるのは手作りならではです。
たとえば、夜ぐっすり眠りたいときにはラベンダーやスイートオレンジをブレンドして安眠スプレーを作ります。
逆に、朝に気持ちを切り替えたいときにはレモンやローズマリーを使ってリフレッシュスプレーを…こうして「その日の私に寄り添う香り」を手にできることが大きな喜びです。
では、私がおすすめするアロマクラフトを紹介します。
アロマスプレー
無水エタノールと精製水に好きな精油を加えるだけで完成。
枕にひと吹きすれば安眠スプレーに、マスクに使えばリフレッシュスプレーに早変わりします。
アロマバスソルト
天然塩に精油を混ぜると、バスタイムがぐっと特別に。
ラベンダーやヒノキを加えると、まるで森林浴をしているような気分に浸れます。
アロマハンドクリーム
シアバターやホホバオイルなどをベースにして、好きな香りをプラス。
冬の乾燥した季節に役立ちますし、塗るたびに香りで癒されます。
アロマキャンドル
溶かしたソイワックスに精油を混ぜて固めるだけ。
グラスに入れれば割と安全ですし、火を灯すと柔らかい光と共に香りが広がり、とても癒されます。

他にも様々なアロマクラフトが楽しめますが、このように基本的なアロマクラフトの作り方はシンプルで、材料さえ揃えばすぐに始められます。
私がはまったキャンプで楽しむアロマキャンドル
実はこのアロマキャンドル、アウトドアでも活躍しています。
家族でキャンプに行くとき、持参するのが私の定番になりました。夜のテントサイトでアロマキャンドルを灯すと香りがふわっと広がります。レモングラスやシトロネラを使えば、虫除け効果も期待できるので一石二鳥です。
キャンドルの揺れる炎と香りに包まれると、普段の疲れや都会の喧騒がすっと溶けていくように感じます。
香りは記憶と結びついていると言われますが、私はキャンドルの香りを嗅ぐたびに、あの星空の下のキャンプの夜を思い出します。
和アロマを取り入れたクラフト―平安時代の昔から
洋の精油だけでなく、和アロマもクラフトにおすすめです。
考えてみれば日本には平安時代の昔から「におい袋」というのがありましたし、線香もそうですよね。また、文香と言って、手紙や懐紙に香りを移すなんてミヤビな使い方を遥か昔からしていたんですよね…。
和アロマでは、ヒノキやユズの精油はどこか懐かしく落ち着く香りで、スプレーやバスソルトに取り入れると心がすっと整います。
特にヒノキはキャンドルとの相性も良く、まるで檜風呂に入っているような心地よさをキャンプ場でも味わえるのです。
おわりに
アロマクラフトは、香りを楽しむだけでなく「自分を整える時間」を生み出してくれるものです。
ポプリ作りから始まった私の香りの記憶は、今ではアロマキャンドルやバスソルト作りにまで広がりました。そして、キャンプという非日常の場でも活躍してくれる存在になっています。
忙しい毎日の中で、ほんの少しの時間を使ってアロマクラフトに取り組むことで、自分だけの癒し空間を作り出すことができます。アロマクラフトはとてもシンプルで、誰でも気軽に挑戦できます。
ぜひ、手作りの楽しさと香りの癒しを体験してみてください。

